研究概要 |
UWBアンテナ班は,これまで使用してきた3.1~10.6GHzをカバーするテーパスロットアンテナの阻止形状の最適化を行うと共に、カプセル内視鏡に組み込むことを想定した小型で広帯域なアンテナとして20GHz~40GHzをカバーするテーパスロットアンテナについて検討を行った. パルスレーザ班は,DFB-LDを用いた短光パルス源の高繰り返し周波数化と短光パルス源モジゴール全体の小型化について検討するとともに,短光パルス源用小型駆動信号源について検討を行った.さらに,DFB-LDよりも構成が簡素で安価であり,かつ昨年検討した反射型半導体光増幅器よりも低雑音で高出力な面発光レーザを光源とするパルスレーザダイオードモジュールについても実験的に検討し,より簡素で小型・低コストの短光パルス源の実現可能性を探った. 光信号処理班は,高速光2×2スイッチを用いたUWBインパルス列のスペクトルスクランブルによるUWB-IR-OOK信号のアンテナ放出電力増大について実験検討を行い、インパルス列のパルス繰返し周波数と一致した速度でスクランブルを行うことで16dB/MHzの放出電力増大が実現可能となることを実証した. UWBシステム班は上記要素技術の検討の進捗に応じてPVAゲルファントムもしくは食用精肉を介したUWBインパルス無線伝送特性評価を行う予定であったが,度重なる装置故障によりシステム実験は完了できていない.
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