研究概要 |
本研究では、フレームレートレベルでの高速視点切換を実現するアクティブアイリスに基づく単眼ステレオビジョン理論・アルゴリズムの体系化を行った上で、高速ビジョンハードウェアと高速アイリス制御機構を組合せたプロトタイプ計測システムを構築し、単眼ステレオビジョンによる1000fpsレベルの実時間3次元計測の有効性を応用システム上で検証することを目的とする。平成21年度は,以下に述べる研究項目を実施した. (A) 視点変換アイリスによる多視点画像に基づく単眼ステレオ計測原理 1) 視点変換アイリスが単眼で3次元情報を計測可能とするための定式化 2) 視点変換アイリスにおける同期ずれの考察及び補正アルゴリズムの提案 3) 高速ビジョンの特性に基づいた3次元特徴点追跡アルゴリズムの導入 (B) 高速回転素子を用いた視点変換アイリスに基づく基本アルゴリズム検証 1) 1000回/秒の高速視点変換アイリスを介した視点変換画像を1000fpsでの取得 2) 同期ずれにより生じる計測誤差の関係を実測データに基づいた数値化 3) 同期ずれ補正アルゴリズムに基づく3次元計測を行い,その妥当性を評価 (C) 運動対象に対応した視点位置選択アルゴリズム 1) 2視点に対するアイリス孔位置選択法,その配置に対する同期ずれに対する考察 2) 視点位置選択アルゴリズムに向けた、時空間変調素子や高速ビジョン等への要求仕様の考察
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