研究課題
本研究では、フレームレートレベルでの高速視点切換を実現するアクティブアイリスに基づく単眼ステレオビジョン理論・アルゴリズムの体系化を行った上で、高速ビジョンハードウェアと高速アイリス制御機構を組合せたプロトタイプ計測システムを構築し、単眼ステレオビジョンによる1000fpsレベルの実時間3次元計測の有効性を応用システム上で検証することを目的とする。平成23年度は高速単眼ステレオビジョンの3次元画像計測応用とシステム性能評価を中心に研究を進めた。(A)特徴点3次元追跡に基づくモーションキャプチャシステムへの応用1)モデルマッチングに基づく特徴点追跡アルゴリズムを高速ビジョンハードウェア上に実装し、その実時間モーションキャプチャ機能の動作確認を行った。2)簡単なデモシステムの構築を通じ、人間が動かす運動対象などに対する解析を試み、単眼ステレオシステムにおける同期ずれなどを評価した。3)相関計算などを含めたステレオ計測のためのアルゴリズムをオフライン実装し、高フレームレートでの無標点対象に対する高速単眼ステレオ計測が実現できることを確認した。(B)応用システムに向けたシステム改良・検討1)可動体に搭載可能な小型4孔単眼ステレオシステムの機構開発を行い、垂直・水平運動に対する同期ずれを減らした形での高速運動対象に対する3次元計測の基本動作を確認した。2)上記システム高速単眼ステレオビジョンの3次元センサとしての精度検証を行い、適用可能な応用システムを探索した。(C)アルゴリズムの体系化及び応用システム評価1)提案した単眼ステレオビジョンアルゴリズムの最終的な性能評価を行い、その体系化を行った。2)アクティブアイリスを用いた単眼ステレオビジョンの有効性の最終評価を行い、その応用展開の可能性について検討した。
すべて 2011
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IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems
巻: VOL.E95-D, No2 ページ: 636-645
10.1587/transinf.E95.D.636