研究課題/領域番号 |
21360209
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研究機関 | 独立行政法人土木研究所 |
研究代表者 |
西崎 到 独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 上席研究員 (80355792)
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研究分担者 |
佐々木 厳 独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 主任研究員 (00355794)
冨山 禎仁 独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 主任研究員 (50370721)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 連続繊維補強材 / 連続繊維シート / CFRP / AFRP / 暴露試験 / 耐久性 |
研究概要 |
土木構造物の効率的かつ安全な整備のために活用されている、連続繊維補強材および連続繊維シート補強材の実際の適用条件における長期耐久性にはまだ未解明の部分が多いことから、本課題ではこれらの材料の実環境に暴露された試験供試体を回収・調査し、その劣化特性や耐久性(劣化因子やメカニズム、劣化速度など)を解明しようとするものである。 連続繊維補強材(ケーブル材)については、海洋技術総合研究施設(駿河湾沖の海上施設)およびつくば(土木研究所構内)において15~20年間暴露試験に供された、緊張状態で暴露された供試体の、リラクセーション特性および引張試験による残存力学物性の調査などを、前年度までに概ね計画通りに完了した。17年間暴露試験後の見かけのリラクセーション率はCFRPケーブルでは直射日光のある場合で20-30%、直射日光の少ない場合では10-20%であった。また、AFRPケーブルでは日光の環境に係わらず20-30%となった。残存強度については17年間暴露後のCFRPおよびAFRPケーブルについては初期値と大きな変化は認められず、優れた耐久性を示した。 連続繊維シート補強材については、つくば、沖縄、シェルブルックにおいて、10年間暴露試験後に回収され、21年度に物性試験を実施した供試体の調査結果をとりまとめた。10年間暴露したCFRPシートについては引張特性については大きな変化が認められなかったが、面内せん断特性については、暴露3年目くらいまでに強さで初期の0.8程度、弾性率で初期の0.6程度に低下し、その後、その水準を維持する傾向が認められた。3つの暴露場所による経時変化特性は大きくなく、また、表面塗装の保護効果も物性変化については特に認められないことが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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