研究課題/領域番号 |
21360222
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 教授 (90144394)
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研究分担者 |
沢田 和秀 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 准教授 (30273121)
前田 健一 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (50271648)
小林 義和 日本大学, 理工学部, 講師 (20339253)
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キーワード | 大変形解析 / CIP法 / SPH法 / MPS法 / 落石災害 / 土砂災害 |
研究概要 |
毎年のように繰り返される斜面災害による被害を軽減するためには、1)斜面災害から逃げる(ソフト対策)、2)斜面災害を抑止する(ハード対策)を有効に組み合わせなければならない。そのためには、急傾斜地崩壊、土石流、落石などを精度よく解析することが重要である。地盤の変形や破壊現象は、精緻な構成モデルを用いた有限要素法によって多くの興味深い問題が解けるようになってきた。しかしながら、土砂崩壊、土石流、落石などの大きな変形現象は、有限要素解析では追跡できない。地盤の変形状態として、初期状態から、地盤の大移動を伴う現象まで追跡できる手法として、さまざまな試みが行われてきた。本研究は、大変形まで追従できる多種多様な高精度解析手法を開発・高度化してきた研究者により、落石・土砂崩壊現象といった同じテーマについて、解析手法の適用範囲と限界を明らかにし、提案解析手法を広く工学分野において活用するために、それらの手法をhomepageにおいて公開することを目的とする。平成21年8月には、それぞれの研究者が担当する解析手法を発表し、それらについて意見交換を行った。種々の数値解析手法の内容と高度化によって得られた成果が発表され、それぞれの解析手法の適用範囲と限界について議論され、今後の研究遂行の方向性が見いだされた。今後は、さらに担当の数値解析手法について、精度の検証と高度化についての研究を実施し、大変形問題への適用性を明らかにする。
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