研究課題/領域番号 |
21360248
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
熊谷 靖彦 高知工科大学, 地域連携機構, 教授 (10368855)
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研究分担者 |
高木 方隆 高知工科大学, 工学部, 教授 (50251468)
倉内 文孝 岐阜大学, 工学部, 准教授 (10263104)
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キーワード | 1.5車線的道路整備 / シミュレーション / 走行支援システム / 見通し / 高齢ドライバー / 軽度認知証ドライバー / MRI |
研究概要 |
研究初年度である今年度は以下の各研究テーマについて、基礎的な検討を実施した。以下、個々のテーマに関し報告する。 1) 1.5車線的道路整備の道路形状の分類とその数値化 中山間部の道路を見通し度合いをシミュレートする仕組みを検討している。シミュレーションに用いるデータは,時間的に変化しない地形情報と、季節変化する植生情報が必要である。したがって地形図だけでなく、植生の高さを含んだ航空機レーザー測量データ等が必要との結論に至った。またシミュレーションの結果の検証データとして、1.5車線的道路整備路線にて対象区間3kmを設定し、実際に測量調査を実施し、見通しの有無を計測した。 2) 道路形状や交通特徴及び設置システムや機器のドライバーに与える影響の評価とその数値化 全国の道路担当者を通じたアンケート調査や個別調査を通じ、1.5車線的道路整備の実態や対向車接近表示システム等のシステム導入実態や課題の整理を行った。又、県道30号(高知香北赤岡線)の狭隘区間の走行実験を行い、走行速度に及ぼす要因の調査を行い、幾つかの知見を得た。更に、高齢者や軽度認知症ドライバーの問題を検討するため、検診クリニックの被験者の脳ドックデータ、特にMRIデータと、運転挙動や事故との関連調査を開始した。 3) 関連する各種数値化データに基づく評価用ツールの開発 研究初年度である本年度は、待ち行列理論を用いた簡易シミュレーションの構築を行った。仮想的な状況を想定した上での期待損失時間の算定方法を検討するとともに、県道30号に対して試行計算を行った。また、別途実走調査を行った県道30号の結果をもとに加速度決定モデルの構築を進め、交通流シミュレータのサブモデル構築に向けた検討を加えた。
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