研究概要 |
河川流域における抗生物質および抗ウイルス剤の動態について,淀川支川や下水処理場放流水の分析結果から,医薬品類の多くは下水処理場経由で河川へ流入することが明らかとなった。また,水生生物に対する毒性影響について,抗生物質は藻類に対する毒性が大きいこと,抗ウイルス剤は水生生物に対する毒性は強くないことが分かった。薬剤耐性菌の動態については,河川水からは高い割合でアンピシリン耐性菌が検出され,アンピシリンやスルファメトキサゾール耐性菌は河川での流下過程で存在量を維持したまま流下することが示唆された。
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