GISに基づいて地表面粗度を設定して領域気象モデルに与える方法を開発した。この方法を用いることで正確に風速の鉛直分布を再現できることを観測結果との比較により明らかとした。次にこの方法を用いて夏季3年分の計算を実施し、クラスター分析によって代表的な風速・温度の鉛直分布を抽出した。 この鉛直分布を考慮してLESの流入変動風(風速変動と温度変動の両者)を生成する2つの手法を開発するとともに、都市街区内の熱と汚染物質拡散に対するLESの高い予測精度を風洞実験との比較により検証した。 都市街区による海風冷熱の消費を解析するために必要となる都市表面から大気への対流熱伝達率を、都市形態やRe数等をパラメータとして一般化する関数式を作成した。
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