研究課題
本年度の研究活動は、以下のように進めて成果を出した。1)新たな連携による地域・環境再生に関する計画体系と計画主体について、今までの研究実績を踏まえ、再度内容を精査し、最新の情報を収集した。その検討を踏まえ、全米で有数の計画実績を持つ、ササキ・アソシエイツに対して、最新の地域・環境再生の計画理念を踏まえた、計画体系の枠組みに対するヒアリングとワークショップを実施し(平成22年2月)、従来の大学キャンパス計画の領域から拡げた、地域の環境再生を前提とした計画体系、計画手法についての検討を行った。2)大学の地域との連携システムについては、米国の地域ごとに存在する高等教育システムに着目した。その具体的例として、オレゴン大学システムに対して大学システムのメカニズムに対するヒアリングを実施した。(平成22年2月)管轄下の各大学の経営や将来計画を、地域経営の観点からマネジメントするために、大学の組織編成や成長企業との戦略的な連携、さらには、州全体の経済活性化など広範囲な視野に立った計画立案を資金配分を実施している実態を把握した。3)連携の方向性として、特に地域の都市計画との関連、都市政策との関わり、環境マネジメントに視点を置き、ポートランド市とポートランド州立大学を対象とするヒアリングを行った(平成22年2月)。ポートランド市における環境・都市再生戦略の一環であるEco Districtsに対して、大学地区をモデルとして、大学と市の協働プロジェクトを進めている実態の把握と計画立案中のフレームワークプランに対する意見交換を行い、環境を重視した連携の方向性を把握した。4)国際的なサステイナブルキャンパスに関する検討組織であるISCNで今後の地域と大学の共創のあり方についての発表を行った(平成22年7月)。以上の成果を踏まえ、関連論文を日本建築学会などに投稿し、発表した。
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日本建築学会大会学術講演梗概集(選抜梗概)
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Proceedings of 7th International Symposium on City Planning and Environmental Management in Asian Countries
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日本建築学会技術報告集
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日本建築学会住宅系研究報告会論文集
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