研究課題/領域番号 |
21360287
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石川 幹子 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30296785)
|
研究分担者 |
厳 網林 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10255573)
大澤 啓志 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (20369135)
|
研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 流域圏 / 自然共生都市 / 都市環境計画 / ビオトープマップ / シナリオ分析 |
研究概要 |
本研究は、低炭素化社会、循環型社会、自然共生型社会など、地球環境問題の解決、緩和に向けた取り組みの基盤に横たわる“緑地”を、地球上の生物に対する社会的共通資本、生命を育む持続的都市を「自然共生都市」とし、その形成に関わる都市環境計画手法の構築を目指す。平成24年度は、日本、アジア、アフリカのそれぞれの対象地において、環境データベースを活用し、空間の生態的・文化的な成り立ち、地域の実情について、更に詳細な調査を行った。 東京圏においては、東京の都市内の樹林地における生態的環境として緑地とセミ類の生息状況との関係性を分析した。アフリカでは、チュニジアの観光都市ジェルバ島を対象に、海岸地域の自然環境の変化と人間活動の影響を研究し、人間開発による影響の懸念を明らかにした。 アジア都市は、中国四川大地震の震災都市である都江堰市の農村地域を対象に、当該地区特有の屋敷林である林盤について、昨年に引き続き、林盤の利用形態などについて調査した。マニラ市のMesa流域を対象にエコロジカル構造の分析を行った。パラオ共和国・バベルバブル島を対象に、小流域のアグロフォレストリーに立地するタロイモ水田の塩害被害に関する研究を行い、その実態を明らかにした。 東日本大震災に関連し、流域圏における自然共生都市としての復興に向けた研究として、宮城県仙南地域における小流域を基礎とした地域分析を行った。また、震災復興において災害から回復力(レジリアント)の高い都市地域計画の方法を宮城県岩沼市の防災集団移転対象地および仙南平野の沿岸部の海岸林を対象に検討した。その際に、実際に岩沼市の被災者を対象としたワークショップを開催し、住民自らの意見を復興まちづくりに反映させる手法を採用した。 そのほかに、河川景観の保全と津波被害の低減を両立できる復興計画および防潮堤建設案について、住民ワークショップを開き検討を重ねた。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|