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2009 年度 実績報告書

地域文化を活かす歴史的街並群再生のための工学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 21360298
研究機関明治大学

研究代表者

野口 弘行  明治大学, 理工学部, 教授 (40062012)

研究分担者 小林 正美  明治大学, 理工学部, 教授 (70247146)
酒井 孝司  明治大学, 理工学部, 准教授 (40274691)
小山 明男  明治大学, 理工学部, 准教授 (90285099)
小林 正人  明治大学, 理工学部, 准教授 (50373022)
キーワード街並・建築群 / 地域文化 / 意匠 / 構造・材料 / 環境
研究概要

本研究は既に2年目の研究期間に入っており、初年度の平成21年度では今までの研究内容を取りまとめ、財団法人日本建築学会で発表を行い(5件)、また岡山県高梁市(住民・建築関係者・市役所など)に提出し、共に評価を行った。そして同時に改善すべき点の洗出しを行い、平成22年度以降の評価向上の為の手法を高梁市と計画した。また、当研究は4つのテーマから構成されており、各テーマについての具体的内容は下記の通りである。【テーマ1:意匠的アプローチ】街並・建築群の特色・特徴を決定しているデザイン要素・因子について、以前に調査した結果から整理・分析した結果、町家率が71%と高く歴史的な街並であることを各種分析方法で示した。【テーマ2:材料的アプローチ】土壁の材料となる壁土を岡山県高梁市産とし各種材料試験を行い、従来からの天然材料における有効な配合を示した。また人工材料を配合することによってさらなる性能向上の可能性を示した。【テーマ3:構造的アプローチ】以前に実施した構造調査を基に町家特有の耐震要素と構造バランスについて、耐震性だけでなく市民アンケートによる意匠性も考慮し、構造と意匠の両面から耐震改修方法の1つの案を示した。またテーマ2の成果より得られた壁土を用いた土壁の耐震性の評価を行った。【テーマ4:環境的アプローチ】以前調査した町家の仕様に基づき、断熱性能・環境性能等について計算によるシミュレーションを実施し、その結果を比較分析・解析を行い、性能向上への指標を示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 耐震構造評価およびデザイン評価による岡山県高梁市における伝統的町家の総合評価に関する研究(その1)2009

    • 著者名/発表者名
      野口弘行、松谷大樹、小林正人、内山喜明、小林正美
    • 学会等名
      社団法人日本建築学会
    • 発表場所
      宮城県東北学院大学泉キャンパス
    • 年月日
      20090826-20090829
  • [学会発表] 耐震構造評価およびデザイン評価による岡山県高梁市における伝統的町家の総合評価に関する研究(その2)2009

    • 著者名/発表者名
      松谷大樹、野口弘行、小林正人、内山喜明、小林正美
    • 学会等名
      社団法人日本建築学会
    • 発表場所
      宮城県東北学院大学泉キャンパス
    • 年月日
      20090826-20090829
  • [学会発表] 歴史的街並みにおける警官構成に関する研究 岡山県高梁市におけるケーススタディ2009

    • 著者名/発表者名
      藤田健児、姜性湖、小池博、小林正美
    • 学会等名
      社団法人日本建築学会
    • 発表場所
      宮城県東北学院大学泉キャンパス
    • 年月日
      20090826-20090829
  • [学会発表] 特色ある地方都市の街並・建築群における壁土の性状に関する基礎的研究 繊維補強効果の検討2009

    • 著者名/発表者名
      石崎貴之、小山明男、野口弘行
    • 学会等名
      社団法人日本建築学会
    • 発表場所
      宮城県東北学院大学泉キャンパス
    • 年月日
      20090826-20090829
  • [学会発表] 特色ある地方都市の街並み・建築群における木質土塗り壁のせん断挙動に関する研究 ワラスサの含有量について2009

    • 著者名/発表者名
      佐川嘉郎、野口弘行、小山明男、内山喜明、松谷大樹、石崎貴之
    • 学会等名
      社団法人日本建築学会
    • 発表場所
      宮城県東北学院大学泉キャンパス
    • 年月日
      20090826-20090829

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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