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2009 年度 実績報告書

散逸粒子複合網目の構造非線形性分離観測:ナノ粒子分散高分子力学特性の評価・予測

研究課題

研究課題/領域番号 21360330
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

五十野 善信  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30135321)

キーワードゴム材料 / 散逸粒子 / フィラー / 複合網目 / 構造非線形 / 電気的性質 / 粘弾性
研究概要

ナノテクノロジーの本質はナノ粒子間、ナノ粒子/マトリックスポリマー間、ポリマー間の組互作用にある。もちろん、ナノテクノロジー材料は成形加工を経て製品化される。成形加工では必然的に大変形、高速変形条件が課せられ、非線形性が現れる。したがって、非線形条件をも含む幅広い条件下でのさまざまな相互作用を明らかにする必要がある。すなわち、ナノテクノロジーは単にナノサイズ粒子を分散させるだけでなく、ナノ粒子とマトリックスポリマーの間に強い相互作用がなければならない。もちろん、ナノ粒子は活性であるので、粒子間にも相互作用が生じる。したがって、必然的に階層的構造が形成されるが、それらの構造は大変形あるいは高速変形下では構造破壊を伴うので、構造非線形性が現れる。ナノ材料の研究において、構造非線形性の理解が重要な理由はここにある。本研究の目的は、ナノ粒子分散系の構造非線形粘弾性を階層的複合網目構造の観点から検討し、非線形メカニズムを明らかにするとともに、ナノ粒子分散系材料力学物性の評価・予測ならびに設計指針を得ることにある。すでに、測定に用いるフィラー充填未加硫ならびに加硫試料の調製方法の詳細検討、ならびに新規に導入した動的粘弾性測定装置で大変形非線形刺激下における微小摂動振動変形応答、電気抵抗、誘電率を同時に測定できるように改良・粗調整・粗検定を終えた。今後、測定装置の微調整・最終検定後、フィラー充填未加硫ならびに加硫ゴム試料を用いて詳細な測定を行い、標題の研究を進める。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Quantitative analysis for reaction between epoxidized natural rubber and poly (L-lactide) through 1H-NMR spectroscopy2010

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Saito
    • 雑誌名

      Journal of Applied Polymer Science 115

      ページ: 3598-3604

    • 査読あり
  • [学会発表] 多層膜ベシクルの不連続成長過程2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      第21回エラストマー討論会
    • 発表場所
      東京理科大学森戸記念館(東京都)
    • 年月日
      2009-12-03
  • [学会発表] ずり有機ラメラー多層膜ベシクル相転移への高分子添加効果2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      第21回エラストマー討論会
    • 発表場所
      東京理科大学森戸記念館(東京都)
    • 年月日
      2009-12-03
  • [学会発表] フィラー充てん未加硫ゴムの粘弾性と階層構造2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      第156回ゴム技術シンプジウム
    • 発表場所
      東京電業会館(東京都)
    • 年月日
      2009-10-15
  • [学会発表] Entanglement Dynamics in Large Shearing Deformations2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshinobu Isono
    • 学会等名
      lnternational Rubber Cenference 2009
    • 発表場所
      Nuremberg Exhibition Center (Nuremberg, Germany)
    • 年月日
      2009-07-30
  • [学会発表] フィラー充填ゴム弾性率の温度依存性2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      日本ゴム協会第76回年次大会
    • 発表場所
      アウィーナ大阪(大阪市)
    • 年月日
      2009-05-22
  • [学会発表] ずり流動下における多層膜ベシクルのサイズ変化2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      日本ゴム協会第76回年次大会
    • 発表場所
      アウィーナ大阪(大阪市)
    • 年月日
      2009-05-21
  • [学会発表] スメクチック液晶の非線形レオロジー2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      日本レオロジー学会第36回年次大会
    • 発表場所
      京大会館(京都市)
    • 年月日
      2009-05-15
  • [学会発表] ナノフィラー充填ゴム粘弾性の温度依存性2009

    • 著者名/発表者名
      五十野善信
    • 学会等名
      日本レオロジー学会第36回年次大会
    • 発表場所
      京大会館(京都市)
    • 年月日
      2009-05-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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