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2010 年度 実績報告書

局部通電加熱を用いた超高張力鋼板の高品質せん断加工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21360360
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

森 謙一郎  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80127167)

研究分担者 安部 洋平  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60402658)
前野 智美  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80505397)
キーワードダイクエンチされた鋼板 / 小穴抜き加工 / 局部通電加熱 / 急速加熱 / 低加熱エネルギー / 荷重低減 / 切口面性状向上 / 金型寿命向上
研究概要

自動車の燃費向上を目的として自動車の軽量化が望まれており,引張強さが1GPaを越える超高張力鋼板の自動車部品への適用が増加している.超高張力鋼板は高強度であるため,せん断加工において金型寿命・破損などが大きな問題となっている.特に,加工硬化した冷間成形された超高張力鋼板やダイクエンチ成形体は非常に高強度であり,トリミングや穴抜き加工が困難であり,実加工ではレーザー切断が適用されており,生産性が低く産業界からはせん断加工の適用が強く望まれている.
ダイクエンチされた鋼板の小穴抜き加工において,穴付近に1対の電極を配置してその付近を局部的に加熱して加工を行った.局部通電加熱では,ダイスとパンチの加熱を防止するために,これらが通電中に板材と接触しないようにして,通電終了直後に穴抜き加工を行った.通電において電流は広がるため,温度は不均一になりせん断加工される領域の温度分布を均一に制御することが必要になる.電極を穴付近に配置して加熱条件を最適化することによってせん断領域を均一に加熱することができた.穴部付近に電極を配置したため,加熱エネルギーが少なく,板材に及ぼす加熱の影響も小さくすることができた.加熱温度の上昇とともに変形抵抗が減少して小穴抜き荷重は小さくなり,破断面が小さくなってせん断面が大きくなり切口面の性状が向上した.500℃に加熱することによって加工荷重を冷間加工の約1/3,せん断面を約2倍にできた.また,500℃以上の加熱において,引張残留応力,硬さの低下によって遅れ破壊の発生を防止することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ダイクエンチされた鋼板の局部通電加熱を用いた温・熱間小穴抜き加工2010

    • 著者名/発表者名
      前野智美, 丸尾佳広, 森謙一郎, 島田正美, 矢野洋
    • 雑誌名

      平成22年度塑性加工春季講演会講演論文集

      ページ: 115-116

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公開日: 2012-07-19  

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