研究分担者 |
北村 充 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40195293)
平田 法隆 広島大学, 大学院・工学研究院, 助教 (80181163)
竹澤 晃弘 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10452608)
上寺 哲也 呉工業高等専門学校, 機械工学分野, 助手 (10342552)
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研究概要 |
本研究では,船舶の上流設計の支援のために設計の不確定性と多段階性を考慮した設計支援環境を構築する.本研究で開発する設計支援環境の特徴を以下に示す. ●上流の設計段階では,船舶の性能や寸法は完全に確定されておらず,バラツキを有するものと捉える.設計の進展とともに製品情報が詳細化され,バラツキは減少する. ●上記のバラツキを具体的に取り扱うために,船舶の性能,寸法および解析手法を,確定値としてではなく,期待値と分散を有する不確定値として取り扱う. ●製品情報が不足する場合や精度の悪い解析を用いる場合は分散が大きくなるものと捉える.期待値に加えて分散を定量的に算出することにより,設計の手戻りの可能性や性能の不確定性を定量化する. 以上によって,設計における設計手順の設定,マージンの設定および解析手法の精度が設計解の性能や設計の手戻りに与える影響を具体的に検討することが可能な設計支援環境を構築する.昨年度は,バルクキャリアの主要目設計に限定してシステムの基本構成について検討した.本年度は,概略一般配置設計やブロック分割など,他の設計ステージの設計問題を取り扱えるようにシステムを拡張するとともに,昨年度検討したシステムの基本構成が主要目設計以外の設計ステージに適用できるか否かを確認した。さらに,複数のステージに跨る設計の手戻り等の問題を取り扱うための基本方針について検討した.
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