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2011 年度 実績報告書

大規模洋上風力発電のためのセミサブ型六角形浮体群の最適設計

研究課題

研究課題/領域番号 21360434
研究機関九州大学

研究代表者

経塚 雄策  九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (80177948)

キーワード洋上風力発電 / 六角形浮体 / 模型実験 / 係留力 / 複合外力 / 数値シミュレーション / 流体力 / 実海域実験
研究概要

本研究の目的は、クリーンエネルギーソースとしての洋上風力発電の開発研究であり、世界第6位という我が国の排他的経済水域を活用するために浮体式洋上風力発電を提案し、博多湾内における浮体式洋上風力発電の実証実験を側面から支援するものである。平成23年度の研究成果としては、2基の風車を搭載した直径2.4mの六角形浮体模型を用いて風と波の複合外力下での水槽実験を実施したことである。また、その水槽実験の結果を用いて、出力3kWの風レンズ風車を搭載する直径18mの浮体の基本設計を行い、博多湾における浮体式洋上風力発電の実証実験に関わる基礎的な研究開発を支えたことが上げられる。
暴風時の六角形浮体の流体力および動揺応答については、波浪と風を考慮した3次元CFD(Computational Fluid Dynamics)によるシミュレーションを行い、複合外力時の洋上風力発電浮体の安全性について考察を行った。その際、博多湾における設置海域の水深が約5mと浅いので、浮体の係留はアンカー・ロープによっているが、係留ロープの動的な運動解析はランプドマス法によった。また、洋上風力発電浮体の安全性を考える場合に重要となるのは、風車に加わる風荷重およびモーメントであるが、定常風については平成22年度の研究成果を用いた。ただし、実際の風は変動するので、その影響を考慮する必要がある。そこで、設置位置の水深、地形、航路、漁場との利害を考慮して候補地を絞り込み、次に、その地点での環境条件として、風、波浪を過去の統計データを元にして推定し、浮体の動揺、風力発電量、稼働率などの算定を行った。そのようなプロセスを経て、博多湾における直径18mの浮体式洋上風力発電プラットホームの基本設計を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 六角形型洋上風力発電プラットホームの水槽実験2011

    • 著者名/発表者名
      末吉誠、胡長洪、経塚雄策、他2名
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集

      巻: 第12号 ページ: 39-40

  • [雑誌論文] 大波高波浪中洋上風力発電用浮体に関する数値シミュレーション2011

    • 著者名/発表者名
      胡長洪、末吉誠、経塚雄策、他1名
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集

      巻: 第12号 ページ: 41-42

  • [学会発表] 六角形型洋上風力発電プラットホームの水槽実験2011

    • 著者名/発表者名
      末吉誠
    • 学会等名
      日本船舶海洋工学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2011-05-20
  • [学会発表] 大波高波浪中洋上風力発電用浮体に関する数値シミュレーション2011

    • 著者名/発表者名
      胡長洪
    • 学会等名
      日本船舶海洋工学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2011-05-20
  • [備考]

    • URL

      http://www.esst.kyushu-u.ac.jp/~cer/kkk.html

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公開日: 2013-06-26  

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