研究概要 |
本研究の目的は,これまでの研究で構築したCFD援用船型最適化手法の個々の要素技術を高速ウォータージェット推進船型の設計に適用できるレベルへ高めるとともに,従来研究で構築したSBDプロトタイプのシステム再統合による高度化を行い,わが国の造船設計に適合したCADのインターフェースを拡充することによって高度SBD手法を構築し,わが国の造船工学における世界的優位性を維持・発展させる基礎技術を確立することである. 本年度は第2年度であり,本課題研究のPhase2(単一目的関数最適化問題・SBDシステム評価フェーズ)を実施する.本年度のタスク(Task-2.X)は以下のように定義されている:(Task-2.1)PCクラスターの増強;(Task-2.2)単一目的関数最小化問題の定式化;(Task-2.3)単一目的関数最小化問題の実行ならびにSBDシステム評価・改良,以上3項目である.これら所期の目的はほぼ全て達成でき,来年度(本課題研究最終年度)に実施される多目的最適化の準備を完了する事が出来た.本年度の成果については,平成22年夏に米国カリフォルニアで開催された第28回船舶流体力学に関する国際会議(28TH Symposium on Naval Hydrodynamics)において中間的報告を行い,また平成23年夏に米国ハワイで開催される第11回高速海上輸送に関する国際会議(FAST2011)において初年度~第2年度の総括に加え,多目的最適化の結果を加えて発表する予定である.
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