平成24年度の研究成果は以下の通り。 *データフォーマット,ユーザ定義関数等,システムで共通に使用する部分の仕様を策定した。ここでは代表者らが開発・使用してきたMainAEフォーマットに準拠した仕様を策定した。 *メインメニュー,AD変換制御・データ転送部分,AE/ノイズ判別部分等の主要な機能をコード化した。過去3年間の研究で開発した,マルチプレット自動クラスタリング法,マルチプレット反射法などの解析手法を本システムに合わせてコード化し,メインプログラムとリンクさせた。シミュレーションを通じて,本システムが当初予定していた性能を有することを確認した。 *ソルツ,クーパー盆地,柳津西山地熱フィールドでデジタルデータレコーダーに連続記録されたデータを用いて,本システムの動作を確認した。これにより,本システムの動作確認を行うとともに問題点を抽出し,それらに対する対策を講じた。 *インドネシア,Kamojang地熱フィールドに本システムを設置し,既存の地震モニタリングシステムからの信号を4日間入力し,本システムの有効性の実証,性能評価を行なった。本フィールドでの観測期間中の地震活動が低かったために十分な数の地震を取得できなかったが,本システムの基本機能には問題がないことを確認した。
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