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2009 年度 実績報告書

希少金属回収を目的とする廃小型電子機器の高度識別分離・選択粉砕システム

研究課題

研究課題/領域番号 21360450
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

古屋仲 茂樹  独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 主任研究員 (60357035)

キーワード廃棄物再資源化 / 環境技術 / 希少金属 / 三次元計測 / 識別分離
研究概要

本年度は、まずレーザー3次元計測システムとその制御プログラムを設計・製作した後、廃小型電子機器の市中からの回収・サンプリング、データベース化(研究項目(1))を実施した。具体的には、携帯電話、デジタルカメラ、CDプレーヤ、MDプレーヤ、カセットテープレコーダ、電子辞書、携帯ゲーム機を対象に、各機器につき5~10台程度をサンプリングして、その重量、3次元形状、部品構成、元素組成(本年度は携帯電話のみ完了)を調査し、これらをデータベース化して、その基本構造を確立した。また、レアメタル類の回収を目的とした選別フローの一次案(研究項目(2))について検討した結果、携帯電話については回収ターゲットとなり得る希少金属類は、主に振動モータ(W)、スピーカ磁石(Nd)、液晶(In)、カメラ(Ni)、部品実装プリント基板(Ta及び貴金属)といった部品に存在しており、これらを部品レベルで選別することが効果的であることが明らかになった。さらに、上記の7種類の廃小型電子機器を製品レベルで選別することを目的として、マルチニューラルネットを用いた識別アルゴリズム(研究項目(3))について検討し、実際に識別精度を確認した結果、今回のサンプルでは90%以上の確率でこれらを識別可能であることが分かった。また、携帯電話については、希少金属や貴金属類の含有率が比較的高い2000年前後に製造された棒状タイプのものと、近年製造の折りたたみタイプのものを識別分離できる見通しを得た。以上の成果によって、市中で回収される廃小型電子機器に対して、研究実施者の独自技術であるレーザー3次元解析法を用いて製品レベル、部品レベルでの選別を行うことにより、含有している希少金属の分離・一次濃縮が実現できることが明らかになり、本研究の基本的着想に間違いのない事が確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高速ハンマーミル粉砕における粉砕速度の解析法に関する一考察2009

    • 著者名/発表者名
      古屋仲茂樹、小林賢一郎
    • 学会等名
      資源・素材学会2009(札幌)
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2009-09-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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