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2009 年度 実績報告書

脳科学的知見に基づく原子力プラント運転員のヒューマンファクタ研究

研究課題

研究課題/領域番号 21360461
研究機関東北大学

研究代表者

高橋 信  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00243098)

研究分担者 川島 隆太  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90250828)
三浦 直樹  高知工科大学, 工学部, 講師 (70400463)
松山 成男  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70219525)
キーワード携帯型NIRS / 脳機能解析 / インタフェース / fMRI / 作業記憶
研究概要

研究の一年目の本年度は、携帯型NIRSを用いることで、脳活動に関する情報がどの程度詳細に獲得できるかを、以下の二つの側面から明らかにした。
・現実的装置を利用したfNIRSによる脳機能計測
最終的な対象であるフルスコープシミュレータで利用する可搬型NIRS装置は、可搬出来るという利点を有するが、固定式の装置に比べて、計測のチャンネル数が少なく、計測可能な脳の領域が限られているという欠点も有している。本研究では、現実的なタスクにおける可搬式NIRS装置の有効性を、実験用加速器のインタフェースを対象にして検証した。加速器を操作している最中の被験者の脳活動を携帯型NIRS装置を用いて測定し事象関連分析を行い、携帯型NIRS装置によりタスク実行中の被験者の脳活動の特徴を捉えることが可能であることを確認した。
・作業負荷に着目したfMRIとfNIRSの測定の比較
プラントの運転時おいて重要な要素となる作業記憶に対する負荷に着目し、作業記憶の負荷を制御する認知課題(Sternberg課題)を行った場合のfMRIによる測定結果と、fNIRSによる測定結果の比較を行った。結果として作業記憶に関係する1-DLPFCの賦活がfMRIとfNIRSの双方で確認された。この結果は既往研究と整合するものであるが、特に作業負荷が高いときにこの領域の賦活が低下するという一部の知見を否定する結果が得られた。但し、被験者毎の差異が大きく、必ずしも全ての被験者においてMRIとNIRSが同様の結果を得られるものではないことを明らかにした。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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