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2011 年度 実績報告書

脳科学的知見に基づく原子力プラント運転員のヒューマンファクタ研究

研究課題

研究課題/領域番号 21360461
研究機関東北大学

研究代表者

高橋 信  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00243098)

研究分担者 川島 隆太  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90250828)
三浦 直樹  東北工業大学, 工学部, 講師 (70400463)
松山 成男  東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70219525)
キーワード原子力プラント / 脳活動 / 運転訓練 / 認知的負荷 / 携帯型NIRS装置 / ヒューマンエラー
研究概要

(1)プラント異常発生シナリオの検討
原子力発電所においては運転時間のほとんどは定常運転であるが、ヒューマンエラー等の発生可能性を考えるとヒューマンエラーの可能性が増大する異常発生時の運転員の脳活動に着目する必要がある。本研究ではBWR運転訓練センターにおける運転訓練において用いられる訓練シナリオの認知的な複雑度を考慮して脳機能測定に利用するシナリオを決定した。
(2)フルスコープシミュレータ予備実験/(3)携帯型NIRSによる測定予備実験
フルスコープシミュレータ実験を行う前に、実験室環境におけるマイクロワールドシミュレーション環境において認知状態誘導実験を実施し、「情報獲得」と「思考」という二つの状態に特徴的な脳活動のパターンを明らかにした。
フルスコープシミュレータ予備実験では、携帯型NIRS装置を用いて実際の原子力プラントのフルスコープシミュレータ内で当直長一名を対象とした、四つの異常事象シナリオについて実際に測定を行い、実際の訓練実施中に問題なく携帯型NIRSによる脳活動計測が可能であることを確認した。更に、携帯型NIRS装置に装着した加速度センサーからのデータを使って、脳血流の変化がどのような影響を受けているかを検討した結果、今回の実験環境(被験者は着座状態)頭部の動きは脳血流に大きな影響を与えていないことを明らかにした。
携帯型NIRSによる測定予備実験では、新たに開発された超小型NIRS装置により、当直長を含む四名の脳活動の同時計測を実施した。その結果として、フルスコープシミュレータという実環境に極めて近い環境において、複数の運転員の脳活動を同時に計測できることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Characterization of Training Scenarios for BWR Operator Training2011

    • 著者名/発表者名
      高橋信
    • 学会等名
      JSPS-IVA Vast Sweden Joint Colloquium "Nuclear Energy and Nuclear Applications"
    • 発表場所
      イエテボリ(スエーデン)(招待講演)
    • 年月日
      2011-10-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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