研究課題
基盤研究(B)
本研究では、当該グループの加速器結合型電子顕微鏡技術や分子動力学計算の経験を踏まえ、原子炉の主要な材料であり、構造材料としてより重要性の高い鉄について、イオン照射下における可動欠陥クラスタのその場観察実験と理論的確認を行うことを目的とした。そしてこの欠陥クラスタについて詳細に調査し、基礎的特性を明確にした。具体的には、レーザー・アブレーション法を利用し組成を制御した高純度試料の作製法を確立し、加速器結合型電子顕微鏡法による可動欠陥クラスタを直接観察し、分子動力学的な評価を行い、イオン照射後等時焼鈍による格子欠陥クラスタの拡散測定を行った。そして、可動欠陥クラスタの移動特性、鉄結晶の原子はじき出ししきいエネルギーの評価とクラウディオン型格子間原子の影響によるマルチプルスレッショルド現象、ならびにクラウディオン型格子間原子の回復ステージ等を見出した。
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