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2011 年度 実績報告書

植物における、最適な花・胚珠生産戦略:新統一理論の提唱とその検証

研究課題

研究課題/領域番号 21370006
研究機関東北大学

研究代表者

酒井 聡樹  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 准教授 (90272004)

キーワード花 / 花序 / 胚珠 / 種子 / 適応度 / 繁殖 / モデル / 自殖
研究概要

どのような大きさの花をいくつ作るのか、それぞれの花に胚珠をいくつ用意するのか(花・胚珠の生産戦略)。この戦略は、虫媒花において非常に多様に分化している。本研究では、余剰花の適応的意義・花の大きさと数のトレードオフ・訪花昆虫の誘引を統合し、最適な花・胚珠生産戦略を理論的に解析した。そして、その予測の検証実験も行った。これにより、花・胚珠生産の多様性の進化要因の理解が大きく進むと期待できた。
主な研究成果は以下の通りである。
1)花・胚珠・種子生産は、資源投資のトレードオフの制約を受ける。
2)花粉親が異なると、受精胚珠の遺伝的質は異なりうる
3)受精失敗・食害・親による中絶があるため、胚珠の一部だけが種子へと発達する。
4)上記の仮定の下で、次世代として発芽定着する種子の総数が最大となる、花・胚珠生産および中絶戦略を求めた。
同時に、以下の解明を目的とした、DNA解析を行った。
1)花序内の花間で、自殖率が異なるのか。そのため、花レベルでの自殖率を推定した。
2)集団間での分化的歴史を推定した。そして、花形質・花序形質の進化の形質復元を行った。そのため、集団間で系統樹を作成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Evolution of exalbuminous seeds as a result of competition between maternally-derived and paternally-derived genes2011

    • 著者名/発表者名
      Sakai, S.
    • 雑誌名

      Evolutionary Ecology Research

      巻: 12 ページ: 855-871

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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