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2010 年度 実績報告書

結晶構造解析結果に基づいた核内受容体GID1のジベレリン受容とシグナル伝達の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21370019
研究機関名古屋大学

研究代表者

上口 美弥子  名古屋大学, 生物機能開発利用研センター, 准教授 (70377795)

キーワード植物ホルモン / 成長生理 / 核内受容体 / GID1 / 結晶構造
研究概要

(1) GID1のX線構造解析結果に基づく活性型GAの再定義
昨年に引き続き、変異型GID1を作成し、in planta, in vitroの活性を調べた。シダにおいて特徴的なアミノ酸を持つようにイネの受容体に変異を入れたところ基質特異性が変化し、その形質転換体においても異なるジベレリンの親和性を示した。
(2) リッドの開閉の変化した受容体の変異体の解析
リッドの開閉が変化した変異は、アラビドプシスのAtGID1bの特徴とよく似ていることが明らかになった。したがって、アラビドプシスのAtGID1bについても解析を進めた。その結果、アラビドプシスにおいて根が地上部と比べてジベレリンの感度が高いのは、AtGID1bによる寄与によることを明かにした。
(3) カニクサのGID1受容体のホモログの単離、解析
特殊なシダ類(カニクサ等)では、ジベレリン様化合物が造精器誘導物質であることがわかっている。そこで、カニクサよりジベレリン生合成遺伝子を単離し、発現解析を行ったところ、それらが造精器誘導物質生産に関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Thermodynamic characterization of OsGlD1-gibberellin binding using calorimetry and docking simulations.2011

    • 著者名/発表者名
      Xiang H, Takeuchi H, Tsunoda Y, Nakajima M, Murata K, Ueguchi-Tanaka M, Kidokoro S, Kezuka Y, Nonaka T, Matsuoka M, Katoh E.
    • 雑誌名

      J Mol Recognit.

      巻: 24 ページ: 275-282

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A rice gid1 suppressor mutant reveals that gibberellin is not always required for interaction between its receptor, GlD1, and DELLA proteins.2010

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Y, Hirai T, Yamamoto E, Kawamura M, Sato T, Kitano H, Matsuoka M, Ueguchi-Tanaka M.
    • 雑誌名

      Plant Cell.

      巻: 22 ページ: 3589-3602

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The perception of gibberellins : clues from receptor structure.2010

    • 著者名/発表者名
      Ueguchi-Tanaka M, Matsuoka M.
    • 雑誌名

      Curr Opin Plant Biol.

      巻: 13 ページ: 503-508

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characterization of the molecular mechanism underlying gibberellin perception complex formation in rice.2010

    • 著者名/発表者名
      Hirano K, Asano K, Tsuji H, Kawamura M, Mori H, Kitano H, Ueguchi-Tanaka M, Matsuoka M.
    • 雑誌名

      Plant Cell.

      巻: 22 ページ: 2680-2696

    • 査読あり
  • [学会発表] 植物ホルモン・シベレリンを利用した高バイオマス作物の作出2010

    • 著者名/発表者名
      上口(田中)美弥子
    • 学会等名
      植物科学シンポジウム『グリーンイノベーションに向けて新たな植物科学』
    • 発表場所
      品川
    • 年月日
      2010-12-01
  • [学会発表] ジベレリン(GA)に依存しない受容体GID1とDELLAタンパク質(DELLA)との相互作用2010

    • 著者名/発表者名
      平井貴章、山本優子、佐藤友美、北野英己、上口(田中)美弥子、松岡信
    • 学会等名
      イネ遺伝学・分子生物学ワークショップ2010
    • 発表場所
      つくば国際会議場エポカル
    • 年月日
      2010-07-02
  • [図書] 植物のシグナル伝達2010

    • 著者名/発表者名
      安益公一郎・上口(田中)美弥子・松岡信
    • 総ページ数
      31-37
    • 出版者
      ジベレリン受容体の構造解明-ジベレリン受容能の獲得まで

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公開日: 2012-07-19  

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