光合成性真核生物群であるハプト藻とクリプト藻は、光合成をおこなわない捕食性真核生物種とともに単系統群(ハプト+クリプト生物群)を形成する可能性が示唆された。そこでハプト+クリプト生物群に含まれると予想された新奇な捕食性真核微生物Palpitomonas bilix をふくめ、複数の捕食性メンバーを網羅的発現遺伝子(EST)解析に供した。本計画では EST データの解析を中心として、 (1)ハプト+クリプト生物群の多様性とメンバー間の系統関係、 (2)ハプト+クリプト生物群における光合成能力の進化、 (3)ハプト+クリプト生物群の系統学的位置の確定を目的とし、研究をおこなった。
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