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2011 年度 実績報告書

トランスアミドソームによるGln-tRNA(Gln)合成反応の多分子協調機構

研究課題

研究課題/領域番号 21370041
研究機関北海道大学

研究代表者

姚 閔  北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 教授 (40311518)

キーワードX線結晶解析 / 多段階反応の協調 / トランスアミドソーム / GatCAB / tRNA / GluRS / AspRS / 多分子協調機構
研究概要

本研究は,トランスアミドソームによるアミルアシルtRNAの間接合成経路における多分子協調機構の解明を目指している.一昨年度にtRNA(Gln),ND-GluRS,GatCABからなるGln-tRNA(Gln)の間接合成トランスアミドソームと,tRNA(Asn),ND-AspRS,GatCABからなるAsn-tRNA(Asn)の間接合成トランスアミドソームの構造が発表されたが,いずれも,アーティファクトの可能性を排除できないため,アミノアシル化(ミスチャージ)とトランスアミデーション反応の間に起こるtRNAの動きが明らかにされておらず,多分子協調機構の謎は残っている.
私達は,緑膿菌由来のAsn-tRNA(Asn)間接合成トランスアミドソームの構造解析に向け,各構成因子tRNA(Asn), ND-AspRS, GatCABの大量調製を行い,ゲルシフトアッセイによりトランスアミドソームの再構成を確認することができた.結合実験から得られたトランスアミドソーム形成条件に基づき,結晶化を試みた結果,3.7Å分解能の構造解析に成功した.得られたトランスアミドソーム構造は,生化学実験と一致して,tRNA(Asn):ND-AspRS:GatCAB = 2:2:2の割合で構成されていた.その構造では,tRNA(Asn)のアクセプターステムが,ND-AspRSの活性部位近傍に位置していたことから,得られた構造はtRNA(Asn)がアミノアシル化される前の状態と言え,この後,アクセプターステムがアミノアシル化(ミスチャージ)され,GatCABの活性部位に向かってフリップすることで,トランスアミデーション反応が起こると考えられる.今後は,他の2種類の結晶構造と比較しながら,多分子協調機構を提案し,さらに,変異体を用いた生化学実験により検証を行い,詳細な反応機構を明らかにする.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Structural and mechanistic insights into guanylylation of RNA-splicing ligase RtcB joining RNA between 3'-terminal phosphate and 5'-OH2012

    • 著者名/発表者名
      Englert M, Xia S, Okada C, Nakamura A, Tanavde V, Yao M, Eom S-H, Konigsberg W-H, Soll D, Wang J
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. USA

      巻: 109 ページ: 15235-15240

    • DOI

      doi:10.1073/pnas.1213795109

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The binding mechanism of eIF2β with its partner proteins, eIF5 and eIF2Bε2012

    • 著者名/発表者名
      Zuoqi Gai
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun.

      巻: 423 ページ: 515-519

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2012.05.155

    • 査読あり
  • [学会発表] The Recognition Mechanism of eIF2β for its partner proteins eIF5 and eIF2Bε2011

    • 著者名/発表者名
      Zuoqi Gai
    • 学会等名
      第49回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      兵庫県立大学姫路書写キャンパス(姫路市)
    • 年月日
      20110916-20110918
  • [備考] 北海道大学 大学院先端生命科学研究院 X線構造生物学研究室

    • URL

      http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g6/

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公開日: 2014-07-24  

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