• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

電子顕微鏡による複合体1およびVーATPaseの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 21370042
研究機関京都産業大学

研究代表者

横山 謙  京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (70271377)

研究分担者 光岡 薫  産業技術総合研究所, バイオメディシナル情報研究センター, 研究チーム長 (60301230)
キーワードATP / 呼吸 / 構造 / 活性酸素 / 電子顕微鏡
研究概要

1.V-ATPaseローターリングの構造解析
V-ATPaseはATPの加水分解によりプロトンを輸送する膜超分子複合体である。ATP駆動性の回転力が膜内在性のVo部分のローターリングを回転させることによりプロトンが輸送される。2次元結晶の電子線構造解析は、膜に包埋された状態で膜タンパク質の構造を明らかにし、分解能がよければ膜に包埋されている領域を特定できる優れた構造解析法である。回転運動によるプロトン輸送機構を解明するためには、ローターリングのどこが膜に包埋しているかを知る必要がある。そこで、ローターリング(Vo-cring)の電子線構造解析を実施するために、2次元結晶の最適化条件の検討を引き続き行った。条件検討を重ねた結果、重なりが少なく電子線結晶構造解析に適した2D結晶シートが再現性よく得られるようになった。得られた電子線解析像を解析した結果以前のものとは異なる結晶系が得られた。この新しい結晶シートから得られた電子線回折像を用いて3次元構造の再構成を実施し、部分的に6A分解能の構造情報が得られている。
2.V-ATPaseの全体構造に向けた安定化変異体の作成
ポロV-ATPaseの2D結晶シートが得られているものの、配向性が悪く構造解析に向かない。その理由は結晶中のV-ATPaseのV1部分がVo部分から脱離し、結晶シートに空白領域を形成するためである。そこで、V1部分が脱離しないようV1とVoの外周固定子間でのS-S結合による固定化を試みる。そのために、V1 BサブユニットおよびEサブユニットにそれぞれ3つずつシステイン残基を導入したV-ATPaseを作成中である。導入位置は、単粒子解析で明らかになった構造情報を基にしている(Lau and Rubinstein, Nature 2012)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Expression of ATP sensor protein in Caenorhabditis elegans、Microsc2012

    • 著者名/発表者名
      J.Kishikawa, M.Fujikawa, H.Imamura, K.Yasuda, H.Noji, N.Ishii, S.Mitani, K.Yokoyama
    • 雑誌名

      Res.Tech

      巻: (未定)(in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 回転分子モーターの軸サブユニットの分子進化2011

    • 著者名/発表者名
      岸川淳一, 伊吹達也, 南野徹, 難波啓一, 中西温子, 宮田知子, 今田勝巳, 横山謙
    • 学会等名
      37回日本生体エネルギー研究会討論会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2011-12-20
  • [学会発表] ATP concentration change in Caenorhabditis elegans2011

    • 著者名/発表者名
      J.Kishikawa, M.Fujikawa, H.Imamura, K.Yasuda, H.Noji, S.Mitani, K.Yokoyama
    • 学会等名
      The 34th annual meeting of the molecular biology society of Japan
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2011-12-14

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi