• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

マルチトランスポーターマシンの分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21370057
研究機関岡山大学

研究代表者

表 弘志  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10273707)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードグルタミン酸 / トランスポーター / 輸送 / SLC17 / VGLUT / 多機能性
研究概要

小胞型グルタミン酸トランスポーター(VGLUT)はシナプス小胞にグルタミン酸を輸送するトランスポーターである。小胞内に蓄積されたグルタミン酸は刺激に応じて細胞外へ放出されて、シグナルを伝達する。VGLIUTはグルタミン酸輸送だけでなく、Na+勾配に依存したリン酸輸送活性を持っている。この研究ではVGLUTを含むSLC17型トランスポーターを材料とし、分子内に複数のトランスポーターマシンを持つ多機能性トランスポーターのメカニズムに迫る事を目的としている。
VGLUTが属するSLC17ファミリーは
また、VGLUTは塩素イオンで活性化され、その時のヒル係数は3-4と高い協同性を示した。VGLUTによるグルタミン酸輸送は塩素イオンと拮抗する形でケトン体によって阻害された。ケトン体による阻害も塩素イオンと同様な協同性が見られた事から、VGLUTはオリゴマーとして機能しているものと結論した。このような活性調節はVGLUTだけでなく、VNUTやNPT等の他のSLC17メンバーにも見られた。この事はSLC17ファミリーが共通のアニオン輸送機構を持っている事を示唆している。一方、リン酸輸送活性はこのような活性調節を受けておらず、グルタミン酸等のアニオン輸送とリン酸輸送は異なる制御を受けている事が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Vesicular neurotransmitter transporters: an approach for studying transporters with purified proteins.2013

    • 著者名/発表者名
      表弘志
    • 雑誌名

      Physiology (Bethesda)

      巻: 28 ページ: 39-50

    • DOI

      10.1152/physiol.00033.2012

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Na+-phosphate cotransporter homologue (SLC17A4 protein) is an intestinal organic anion exporter2012

    • 著者名/発表者名
      表弘志
    • 雑誌名

      Am J Physiol Cell Physiol

      巻: 302 ページ: C1652-C1660

    • DOI

      10.1152/ajpcell.00015.2012

    • 査読あり
  • [学会発表] NPTホモログは新規尿酸排出トランスポーターである2012

    • 著者名/発表者名
      表弘志
    • 学会等名
      日本生体エネルギー研究会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      20121222-20121224
  • [学会発表] NPTホモログは新規尿酸排出トランスポーターである2012

    • 著者名/発表者名
      表 弘志
    • 学会等名
      生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20121115-16

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi