電子スピン共鳴(ESR)法により青色光センサータンパク質BLUFの構造機能解析を行った。光励起に伴いBLUFにおいてFADH・-Tyr・ラジカル対が生成する。パルスESR法によりこのスピンの特性を調べた結果、ラジカル対がS=1の完全な三重項状態であることがわかった。また、緩和時間の温度依存性を解析することによりスピン間の相互作用の大きさ2J=6 to 8 cm^-1^が求められた。更にラジカル間相互作用を決定し磁気的構造を明らかにすることによってタンパク質2量体の構造を明らかにした。加えて時間分解ESR法を用いてラジカル対生成の反応過程を明らかにした。
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