研究課題/領域番号 |
21370098
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
岡部 正隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10300716)
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研究分担者 |
三宅 力 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20529763)
斉藤 三郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10186934)
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キーワード | Gcm / マウス / ゼブラフィッシュ / 発生 / 進化 / エンハンサー / 抗体 |
研究概要 |
Gcm1とGcm2のコンディショナルノックアウトマウスを作成するためのベクターの構築を行った。しかしながら構築に予想外の困難が生じ、年度内にベクターの構築が完了しなかったため、次年度に引き続き行った。平成22年度に再度ベクターを構築し、Gcm1とGcm2のコンディショナルノックアウトマウスの作成を行った。 ゼブラフィッシュ塩類細胞の発生におけるGcm遺伝子の機能解析とエンハンサー解析では、Gcm2遺伝子の5‘側、3’側に200~300bpの塩類細胞特異的エンハンサーを同定した。このエンハンサーはプロトンポンプ型塩類細胞(HRC)においてGcm2遺伝子を発現させるものであった。得られたエンハンサーの塩基配列に複数の転写因子結合配列の候補を見いだし、この部分を欠失した改変エンハンサーの活性をゼブラフィッシュ胚を用いて検証したが、エンハンサー活性は維持されており、上流候補転写因子を絞り込むには至らなかった。 脊椎動物のGcm遺伝子とそのシンテニーブロックの比較解析を行い、Gcm2遺伝子に関してはその起源を無顎類にまで遡ることができたが、Gcm1に関してはその起源が明らかでなくさらなる比較解析が必要である。 Gcm1とGcm2の特異的ポリクローナル抗体の作製とGcm2のモノクローナル抗体の作製を行い、実験に用いる十分量の抗体を得ることに成功した。
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