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2010 年度 実績報告書

受容体による軸索ガイダンス分子の提示と抑制:軸索誘導の新原理

研究課題

研究課題/領域番号 21370100
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

広海 健  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (70291888)

キーワードショウジョウバエ / Unc5 / Netrin / ガイダンス分子 / 軸索誘導
研究概要

神経回路を作るには,軸索ガイダンス分子が適切に分布することが必要である.本研究では,ガイダンス分子の分布を規定する新しいメカニズムとして「受容体による提示と抑制」という活性を進化的に保存されたガイダンス分子であるNetrinをモデルにして解析している.Netrinの誘引性受容体であるFrazzledはNetrinを軸索上に提示するのに対し,Netrinの反発性受容体であるUnc5はNetrinの提示を抑制することを見いだしている.今年度は,FrazzledとUnc5のNetrinに対する作用の違いの分子基盤をあきらかにすることを目指した.Unc5によるNetrin提示抑制活性は細胞自律的に発揮される.細胞内ドメインを欠くFrazzledによって提示されたNetrinもUnc5によって抑制されるため,Unc5が既知のFrazzled-Unc5の相互作用とは異なる様式でFrazzledの提示作用を抑制することが予想される.そこで,FrazzledとUnc5のキメラを利用して,強制発現実験によってNetrin提示抑制を引き起こす領域を解析した.その結果,Unc5特異的なNetrin提示抑制作用は細胞外ドメインによって担われていることが明らかになった.Unc5の細胞外ドメインにはNetrin結合に関与する2つのIgモチーフのほかに2つのTSPモチーフを含んでいる.Netrin提示抑制に必要なモチーフを同定するために,特定のモチーフのみを欠くタンパク質を作成した

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Intra-axonal compartments : novel structural units of neural circuits?2011

    • 著者名/発表者名
      Yasushi Hiromi
    • 学会等名
      第88回日本生理学会大会第116回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20110328-20110330
  • [学会発表] Intra-axonal patterning2011

    • 著者名/発表者名
      Yasushi Hiromi
    • 学会等名
      JSDB-GfE Joint Meeting
    • 発表場所
      Dresden, Germany
    • 年月日
      20110323-20110326
  • [備考]

    • URL

      http://www.nig.ac.jp/section/hiromi/hiromi-j.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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