• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

Znフィンガータンパクによる外胚葉分子決定の分子機序

研究課題

研究課題/領域番号 21370104
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

笹井 芳樹  独立行政法人理化学研究所, 細胞分化・器官発生研究グループ, グループディレクター (20283616)

キーワードXenopus / 発生 / 分化 / 外胚葉 / アニマルキャップ / ES細胞 / 脳形成 / 中胚葉
研究概要

本研究は、我々がアフリカツメガエルのアニマルキャップ実験系を用いて同定した未分化胚性細胞から外胚葉細胞への分化決定を制御するmultiple Zinc-finger protein XFDL156を中心とした分子発生学的解析により初期胚の神経外胚葉の発生制御機序を明らかにすることを目的としている。H21年度は、1つの重要な問題であるXenopusとマウスでの胚葉形成の分子機構の比較を中心に解析した。そのためにマウスES細胞からの試験管内分化系を用いて、哺乳類細胞における外胚葉形成でのXFDL156相同遺伝子の役割を詳細に解析した。マウスでの相同遺伝子としてZfp12があるが、我々が以前に開発した選択的神経分化誘導法(SFEB法)を用いて解析したところ、未分化ES細胞から神経外胚葉に分化する過程で発現が誘導されることが明らかとなった。一過性のプラスミッド発現系を用いてZfp12の強制発現を行ったところ、神経外胚葉への分化が促進された一方、中胚葉遺伝子マーカの発現は抑制されることが明らかとなった。具体的には、Activinや血清処理条件下に分化中のES細胞に誘導される初期中胚葉マーカ(Tなど)の発現をmZFP12の強制発現は抑制したが、逆にこれらの処理で抑制されるはずの神経分化マーカSox1などの発現効率はmZFP12の強制発現で上昇した。中胚葉以外の非神経系細胞(表皮外胚葉など)への分化に対する影響を現在解析中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Purkinje cells originate from cerebellar ventricular zone progenitors positive for Neph3 and E-cadherin2010

    • 著者名/発表者名
      Eri Mizuhara
    • 雑誌名

      Developmental Biology (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pericellular matrix of decidua-derived mesenchymal cells : a potent human-derived substrate for the maintenance culture of human ES cells2009

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Nagase
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics 238

      ページ: 1118-1130

    • 査読あり
  • [雑誌論文] In vitro differentiation of retinal cells from human pluripotent stem cells by small-molecule induction2009

    • 著者名/発表者名
      Fumitaka Osakada
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science 122

      ページ: 3169-3179

    • 査読あり
  • [学会発表] Molecular and cellular control of neuroectodermal development2009

    • 著者名/発表者名
      笹井芳樹
    • 学会等名
      UCSF international symposium of neural stem cells
    • 発表場所
      アメリカ/サンフランシスコ
    • 年月日
      2009-10-01

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi