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2010 年度 実績報告書

陸上植物の共通祖先が持っていた発生システムの推定

研究課題

研究課題/領域番号 21370107
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

長谷部 光泰  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 教授 (40237996)

研究分担者 日渡 祐二  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教 (10373193)
キーワードポリコーム遺伝子 / リニア / 前維管束植物 / オーキシン / 進化 / ヒメツリガネゴケ / KNOX / PIN
研究概要

リニア植物が陸上植物の共通祖先であり、リニア植物型ボディープランが陸上植物共通の発生システムであるという仮説の妥当性を検証することを目的に、ヒメツリガネゴケのポリコーム遺伝子欠失変異体の無限成長分枝胞子体様構造の無限成長と分枝を制御機構を解析した。
オーキシンによる胞子体様頂端幹細胞の形成制御機構を調べるために、ポリコーム複合体II遺伝子欠失変異体にオーキシンシグナル可視化マーカーコンストラクトと胞子体頂端幹細胞分子マーカー発現コンストラクトを導入し、ライブイメージング観察を行った。その結果、(1)オーキシンシグナルの高活性化部位は胞子体様頂端幹細胞の形成部位に一致し、オーキシンシグナルの活性化が幹細胞の位置決定に関連すること、(2)胞子体様頂端幹細胞におけるオーキシンシグナル活性化部位は幹細胞マーカーが発現すると消失するため、胞子体様幹細胞にはオーキシンシグナル活性を消失させる機構が存在すること、(3)オーキシンシグナル活性化は胞子体様構造において表層の細胞に強く検出されることから、表層の細胞特異的にオーキシンシグナルを活性化する機構があることがわかった。現在、オーキシンシグナルの活性化領域の形成がオーキシン流入によるものか、合成と分解によるものかをオーキシンキャリア因子や生合成や分解の制御因子の発現を調べることで検討中である。
また、無限成長と分枝パターンに異常を示す突然変異体を単離するために、プロトプラストへのUV照射による変異処理を行った。現在、継続してスクリーニングを行っており、突然変異体を収集中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Origin of Plant Patterns2011

    • 著者名/発表者名
      Hasebe, M.
    • 学会等名
      A workshop "Evolution of Plant Patterns" organized by Mata Laskowski and Ben Scheres
    • 発表場所
      Jackson Hall, WY, USA.
    • 年月日
      2011-03-29
  • [学会発表] Evolution of genome, body plan, and life cycle in land plants2010

    • 著者名/発表者名
      T., Wen, J., Hasebe, M.
    • 学会等名
      International Conference "New Frontiers in Plant Systematics and Evolution" organized by Ge, S.
    • 発表場所
      Chinese Academy of Sciences, Beijing, China.
    • 年月日
      2010-07-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.nibb.ac.jp/evodevo

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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