研究課題/領域番号 |
21380008
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
熊丸 敏博 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (00284555)
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研究分担者 |
佐藤 光 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70128031)
川越 靖 農業生物資源研究所, 植物科学研究領域, 主任研究員 (50355757)
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キーワード | 貯蔵タンパク質 / 小胞体 / 分子シャペロン / 突然変異 / イネ |
研究概要 |
・ プロラミンmRNAの特定小胞体への局在に関与することが期待されるタンパク質Tudor-SNに関して、TILLING法によりMNU処理後代1000系統から6系統の塩基置換変異体を選抜した。その内2系統がアミノ酸置換を伴っていた。 ・ MNU処理後代1500系統から、TILLING法を用いてPDI2-3のゲノム遺伝子のエキソン中に15系統の塩基置換を有する系統を選抜した。その内3系統がアミノ酸置換を伴っていた。これらの系統はすべてヘテロ個体であった。 ・ Tos17によるBip遺伝子が破壊したヘテロ個体を入手し栽培したが、後代においてホモ個体は得られなかった。これはBip遺伝子の破壊は種子の生育に重大な障害を及ぼすことを示唆している。 ・ cysteine richプロラミンをほぼ欠損する系統、EH49について原因遺伝子を明らかにするために、高密度連鎖地図を構築した。候補領域内におけるゲノム遺伝子配列を解読した結果、候補遺伝子中の一つに野生型と比べてEM49においてアミノ酸置換が認められた。同座の変異系統についても同様にアミノ酸置換が認められた。 ・ cystein rich 10kDプロラミンがPBIの中心部に核として集積すること、その周辺部に他のcystein richプロラミンとcystein poor 13kDプロラミンが集積することを明らかにした。 ・ cysteine rich 10kDプロラミンとcysteine poor 13kDプロラミンの組換えタンパク質を精製し、それぞれに特異的な抗体を作製した。 ・ cysteine rich 10kDプロラミン、cysteine poor 13kDプロラミンと蛍光タンパク質の融合タンパク質を登熟種子で発現させるとPB-Iに集積することを明らかにした。
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