研究課題
・プロラミンmRNAの特定小胞体への局在の関与が期待されるタンパク質Tudor-SN、RBP-P、RBP-Iの遺伝子変異体をTILLING法によって選抜した。Tudor-SNに関して71系統の一塩基置換変異(SNP)を選抜し、31系統においてアミノ酸置換、1系統において終始コドンの形成が認められた。RBP-Pでは12系統のSNPを選抜し、5系統においてアミノ酸置換が認められた。RBP-Iでは32系統のSNPを選抜し、19系統においてアミノ酸置換が認められた。・PDIL2;3のゲノム遺伝子に関して、MNU突然変異系統約1200系統から15系統のSNPを選抜し、6系統がアミノ酸置換を有していた。その内の1系統18S29((A360T)において、cysteine rich 10kDプロラミン(CysR10)およびcysteine poor 13kDプロラミン(CysP13)のPB-I内での局在性が、α-グロプリンのPB-II内での局在性が変化していた。・CysR10をRNAiによってノックダウンした系統において、cysR10の特異的な減少とcysP13の集積量の減少並びにPB-Iの顕著な形成異常が認められた。一方、殆どのCysRプロラミン分子が減少するesp3変異体において、PB-Iの形成異常が認められた。・大腸菌で発現させたGSTとPDIL2;3の融合蛋白質は安定な4量体を形成した。GSTを切断後、精製したPDIL2;3は安定な4量体を維持した。PDIL2;3の活性部位を含まないbドメインには分子内ジスルフィド架橋が存在し、この架橋形成はPDIL1;1(Esp2)によって促進されることを明らかにした。・PDIL1;1とPDIL2;3の組換え酵素の解析から、PDIL1;1は分子内ジスルフィド架橋形成を、PDIL2;3は分子間ジスルフィド架橋形成を促進することを明らかにした。
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