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2009 年度 実績報告書

共生窒素固定能の強化に関する分子基盤解明とマメ科作物への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21380016
研究機関佐賀大学

研究代表者

鈴木 章弘  佐賀大学, 農学部, 准教授 (50305108)

研究分担者 有馬 進  佐賀大学, 農学部, 教授 (90140954)
キーワード根粒 / ミヤコグサ / 窒素固定 / ABA / ダイズ / 表現型 / 変異体 / スクリーニング
研究概要

根粒菌接種後の根粒数が多く,窒素固定活性が高いミヤコグサのenf1変異体について,原因遺伝子の同定のために,変異体とミヤコグサGifu B129とを交配したF2世代を用いて,かずさDNA研究所が開発したSSRマーカーを利用し,ポジショナルクローニングを継続しておこなった.また乾燥,低温,塩の各種ストレスに対する応答試験をおこない,enf1変異体は野性型ミヤコグサMG20と比較して乾燥に対してはやや弱いが,塩や低温に対しては,MG20と同様の耐性を示すことを明らかにした.
次に同様の方法論を用いて選抜したダイズ変異体(バックグラウンドはダイズ品種Bay)について,今年度は2008年に収穫した種子を用いて人工気象器を用いた根粒着生試験と,圃場での収量試験をおこなった.その結果,変異体のバックグラウンド品種のBayと比較して有意に窒素固定活性が高いものが存在した.それらの種子を用いた圃場試験では,すべてが高い収量を示したというわけではなかったが,いくつかの系統では,種子数や種子重に関して有意にBayよりも高い値を示していた.また,今年度は種子登熟期における各系統の窒素固定活性も測定したが,途中で強い乾燥ストレスがかかってしまい,ばらつきの小さなデータを得ることができなかった.次年度は,それらについて人工気象器での根粒着生試験,ポットを用いた種子登熟期の窒素固定活性測定ならびに圃場試験等を反復して,しかも多くの個体を処理して精度の高いデータを収集しなければならない.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Enhanced nodulation and nitrogen fixation in the ABA low-sensitive mutant enf1(enhanced nitrogen fixation 1)of Lotus japonicus.2009

    • 著者名/発表者名
      A.Tominaga, M.Nagata, K.Futsuki, H.Abe, T.Uchiumi, M.Abe, K.Kucho, M.Hashiguchi, R.Akashi, A.Hirsch, S.Arima, A.Suzuki
    • 雑誌名

      Plant Physiology 151

      ページ: 1965-1976

    • 査読あり
  • [学会発表] ミヤコグサのABA低感受性変異体enf1の共生窒素固定能と応用の可能性2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木章弘
    • 学会等名
      植物生理学会シンポジウム
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      20100300
  • [備考]

    • URL

      http://extwww.cc.saga-u.ac.jp/~azuki/top.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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