研究課題/領域番号 |
21380036
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伴野 豊 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50192711)
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研究分担者 |
横山 岳 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20210635)
山本 公子 独立行政法人農業生物資源研究所, その他部局等, ユニット長 (40370689)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | カイコ / ランダムミュータジェネシス / クワコ / 凍結保存 / SNPsマーカー / 突然変異 / 倍数体 |
研究概要 |
1、変異個体のスクリーニング(九州大学:伴野 豊)化学変異源であるENUを処理した後代のG2、G3世代で表現型変異を探索する共にその遺伝性について検討した。その結果、卵、幼虫、蛹、成虫の各段階で遺伝的変異体が誘発されることを認めた。遺伝性が確認された変異体は卵時期で7、幼虫期で8、蛹期に4、成虫期に4であった(合計で23変異体)。以上の結果は、40ペアの親からのスクリーニングであり、2ペアで、1ミュータントが得られる高頻度であった。飼育スペースの関係から後代検定を行っていない変異体候補も維持することが出来た。 2、SNPsマッピングによる変異遺伝子の解析(農業生物資源研究所:山本公子)ENUで誘発された幼虫期に致死する変異体が第10連鎖群に、自然突然変異体として発見された小卵(卵サイズが小さい)が第3連鎖群に所属することを認めた。第3連鎖群には既知の類似の変異遺伝子があるので、対立性を検定した結果、アレル遺伝子であることを認めた。 3、変異体系統の長期保存方法の構築(九州大学:伴野 豊)精巣の凍結保存では3齢直後から3齢1日の雄個体を宿主にすると蘇生率が改善されることを認めた。しかし、系統間差異が大きく実用化には今後も検討が必要である。卵巣に関しては一昨年に凍結した卵巣から個体を回収することできた。凍結日数は560日であったが蘇生する卵数は短期間のものと変わらず、液体窒素中での長期保存の可能性は拡大した。 4、単為発生、倍数体利用による個体再生に関する研究(東京農工大学:横山 岳)卵を炭酸水で処理することで多数の4倍体雌を得る条件を認めた。得られた雌に2倍体雄を交配し、3倍体雄を効率よく生産する体制が可能となった。 5、クワコの遺伝変異の活用(九州大学:伴野 豊)隠岐の島のクワコの卵サイズの大型性について遺伝解析を行った結果、カイコのX染色体に座乗するGe遺伝子とは異なる支配を受けていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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