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2012 年度 実績報告書

”糖質資化のホモキラリティー”への挑戦!  《L-グルコース代謝機構の解析》

研究課題

研究課題/領域番号 21380054
研究機関筑波大学

研究代表者

中村 顕  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (10207863)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードL-glucose代謝 / Paracoccus / L-glucose dehydrogenase / lgn operon / 転写調節
研究概要

1) Paracoccus sp. 43P株のL-glucose代謝経路の解明
43P株のL-glucose代謝について遺伝子及び酵素レベルで全体像を明らかにすることに成功した。すなわちLgdAによるL-glucoseの1位の酸化により生じたL-gluconateが、lgn cluster内のLgnH/LgnIによる酸化/還元反応によりD/L変換されてD-idonateが生じ、次いでLgnEによりKDGalへと変換され、さらにLgnF/LgnGによりpyruvateとGAPへと変換されることが明らかになった。
本代謝経路を構成するlgdA, lgnH, lgnI, lgnE破壊株を作製し、L-glucose及び中間代謝物の資化性について検討したところ、各破壊株は代謝経路上、上流の化合物に対する資化性を失うが、下流の化合物に対する代謝能には影響しないことが示された。この結果より推定されたL-glucose代謝経路が43P株内で実際に機能していることが明らかになった。
2) 43P株のlgn clusterの発現制御機構の解析
L-gluconate以降の代謝を司るlgn clusterの上流には、転写因子をコードするlgnRが存在していた。LgnRがlgn clusterの発現調節を担っていることが考えられたので、その解析を行った。lgn clusterが実際にはoperonとして転写されること、lgnR破壊株ではこのoperon及びlgnRの転写が脱抑制されること、転写開始点の同定、さらにはLgnRが両promoter領域に結合することを明らかにし、この結合が中間代謝物のD-idonateにより解除されることを明らかにした。以上の結果より、LgnRがlgn operon及びlgnR自身のrepressorとして機能し、D-idonateにより脱抑制が起こることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] L-グルコース代謝機構の発見2013

    • 著者名/発表者名
      中村 顕
    • 雑誌名

      バイオサイエンスとインダストリー

      巻: 71 ページ: 150-152

  • [雑誌論文] An L-glucose catabolic pathway in Paracoccus species 43P.2012

    • 著者名/発表者名
      T. Shimizu, N. Takaya, and A. Nakamura
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem.

      巻: 287 ページ: 40448-40456

    • DOI

      10.1074/jbc.M112.403055

    • 査読あり
  • [学会発表] L-glucose catabolic pathway in Paracoccus sp. 43P.

    • 著者名/発表者名
      T. Shimizu, N. Takaya, and A. Nakamura
    • 学会等名
      American Society for Microbiology 112th general meeting
    • 発表場所
      San Francisco (USA)
  • [学会発表] Paracoccus属細菌43P株のL-グルコース代謝経路

    • 著者名/発表者名
      清水哲、高谷直樹、中村顕
    • 学会等名
      2012年度グラム陽性菌ゲノム機能会議
    • 発表場所
      焼津グランドホテル
  • [学会発表] Paracoccus属細菌43P株のL-グルコース代謝経路

    • 著者名/発表者名
      清水哲、高谷直樹、中村顕
    • 学会等名
      第2回モデル生物丸ごと一匹学会
    • 発表場所
      理研SPring-8
  • [学会発表] Paracoccus sp. 43P株のL-gluconate代謝関連遺伝子の発現制御機構の解析

    • 著者名/発表者名
      清水哲、中村顕
    • 学会等名
      日本農芸化学会関東支部2012年度大会
    • 発表場所
      新潟薬科大学(新潟)
  • [学会発表] Paracoccus sp. 43P株のL-gluconate代謝関連遺伝子の発現制御機構の解析

    • 著者名/発表者名
      清水哲、中村顕
    • 学会等名
      日本農芸化学会2013年度大会
    • 発表場所
      東北大学(仙台)

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公開日: 2014-07-24  

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