研究概要 |
実活性汚泥サンプル(硝化)を用いて、AHL,PQS等の添加による影響について、同様に呼吸代謝および三次元構造をAFGAS法・COCRM法を用いて解析および評価した。その結果、あるAHL系シグナルにおいて、硝化活性を2倍に上昇させる効果が見いだされた。さらに、それら実活性汚泥サンプル(バイオフィルム)の3D構造の解析にも成功した。 一方、呼吸を制御するシグナルが、細胞外小胞によって運ばれ、他の細胞に渡され、そこで機能することを世界で初めて報告した。具体的には、細胞外小胞をFITCラベルにより染色することで、細胞との接着また融合を可視化することで証明した。また、ホストは呼吸系シグナルに応答するレポーター遺伝子を導入することで、シグナルの寄与を証明した。 さらに、インドール系シグナルに呼吸を制御するシグナルの合成を阻害することを見いだし国際誌に発表した。 以上、呼吸に関与するシグナルさらにそれを制御するシグナルの新しい知見を得ることに成功した。
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