真菌細胞壁β-1, 6-グルカン生合成機構の解明

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21380058
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用微生物学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 依田 幸司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20143406)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 微生物機能 / 酵母細胞壁

研究概要

酵母の生存に必須な細胞壁構成成分のうち、β-1, 6-グルカンの生合成機構は未だ明らかでない。β-1, 6-グルカン合成に必須な、多糖加水分解酵素と配列類似なKre6とSkn1が、小胞体にあるタンパク質Keg1と相互作用すること、これらが機能するには正しくフォールディングし、一部が生長する芽の細胞質膜に移行する必要があること、芽への移行には機能未知だったKeg1やCne1などが結合して介助する必要があることを、本研究で明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Action of multiple endoplasmic reticulum chaperon-like proteins is required for proper folding and polarized localization of Kre6 protein essential in yeast cell wallβ-1, 6-glucan synthesis (2012)
  • 著者名/発表者名: Tomokazu Kurita, Yoichi Noda and Koji Yoda.
  • 雑誌名: Journal of Biological Chemistry 巻: 287(21) ページ: 17415-17424
  • DOI: DOI:10.1074/jbc.M111.321018
  • 査読あり
• [雑誌論文] Kre6 protein essential for yeast cell-wallβ-1, 6-glucan synthesis accumulates at sites of polarized growth (2011)
  • 著者名/発表者名: Tomokazu Kurita, Yoichi Noda, Tomoko Takagi, Masako Osumi, and Koji Yoda.
  • 雑誌名: Journal of Biological Chemistry 巻: 286(9) ページ: 7429-7438
  • DOI: DOI:10.1074/jbc.M110.174060
  • 査読あり
• [学会発表] 出芽酵母の細胞壁多糖、β-1, 6-グルカンの合成に必須のKre6が機能を発揮するにはERの複数のシャペロン様タンパク質の働きが必要である (2012)
  • 著者名/発表者名: 栗田朋和、野田陽一、依田幸司
  • 学会等名: 日本農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] β-1, 6-グルカン合成に必須のKre6の折り畳みと搬出にはERのシャペロン様タンパク質が必要である (2011)
  • 著者名/発表者名: 栗田朋和、野田陽一、依田幸司
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第44回研究会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] 出芽酵母のβ-1, 6-グルカン合成関連遺伝子KRE6産物の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 栗田朋和、野田陽一、高木智子、大隅正子、依田幸司
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第43回研究会
  • 発表場所: 奈良
  • 年月日: 20100900
• [備考]
  • URL: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/molbiotech/
• [備考]
  • URL: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2011/20110302-2.html
• [備考]
  • URL: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2012/20120518-6.html