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2009 年度 実績報告書

食糧関連酵素のループ機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21380064
研究機関京都大学

研究代表者

三上 文三  京都大学, 農学研究科, 教授 (40135611)

キーワード酵素 / X線結晶構造解析 / タンパク質工学 / フレキシブルループ / タンパク質構造変化 / 酵素反応 / 構造生物学
研究概要

食糧関連酵素の機能に大きくかかわる可動ループ部分の構造変化のメカニズムを解明するために、実際に食品産業において用いられているβ-アミラーゼ、アルギン酸リアーゼ、プロテイングルタミナーゼおよびトランスグルタミナーゼについて、以下の研究を行った。
1.β-アミラーゼのフレキシブルループ上の残基であるAsp101、Va199およびループのヒンジ部分の残基であるGly96、Gly97とIle102の変異体を作製し、基質アナログであるマルトース濃度を変化させて各濃度でX線結晶構造解析を行い、これらの変異のループの動きに対する影響を詳しく検討した結果、Asp101を変異すると基質と正常な相互作用ができず、フレキシブルループが閉じないこと、Val99は基質と弱い相互作用するのに必要なこと、Gly96の変異はオープン型のフレキシブルループの構造をを安定化していることが明らかになった。
2.アルギン酸リアーゼA1-IIIの触媒残基の変異体であるY246FおよびH192Aの基質複合体結晶の凍結条件を検討し、高分解能X線結晶構造解析を完成した。
3.プロテイングルタミナーゼのプロ型の構造解析を完成させた。その結果、プロ型の阻害ループ上のAla68残基が触媒残基のCys177の近傍に位置することが明らかになったので、このAlaをGln、Gluに変異した変異体を作成し、各変異体の高分解能X線結晶構造解析を行った。
4.トランスグルタミナーゼの中間型およびプロ型の構造解析完成させ、さらなる変異実験を行うために、本酵素のプロ型酵素大腸菌での発現系の構築を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      三上文三, 丸山伸之, 内海成
    • 雑誌名

      大豆のすべて (喜多村啓介他編集) 第4章2節2 グロブリンタンパク質(サイエンスフォーラム)

      ページ: 115-121

  • [学会発表] Protein-glutaminase のX線結晶構造解析と作用機序の解明2009

    • 著者名/発表者名
      橋爪亮太, 他
    • 学会等名
      生化学会近畿支部
    • 発表場所
      大阪府高槻市大阪医科大学
    • 年月日
      2009-07-18
  • [備考]

    • URL

      http://www.structure.kais.kyoto-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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