研究課題
Lambertella corni-marisおよびLambertella sp.1346はリンゴ果実上でMonilinia fructigenaに対してマイコパラサイトする。21年度までに、本現象はパラサイトが生産するlambertella/lambertellinがカギ物質であることを明らかにし、さらにlambertellolは真の活性物質ではなく、活性発現の前駆体であり、その溶解性から生育領域周辺への浸潤に適したものであることが明らかになった。22年度は、Lambertella属菌が、なぜこのような複雑なメカニズムを構築したか、また、なぜ活性本体のlambertellinが通常の培養条件で痕跡しか検出されないかについて検討した。Lambertellin生産菌であるlambertella sp.1346培養液にlambertellinを添加するとその成長が著しく低下するが、lambertellinの濃度も速やかに減少することを明らかにした。すなわち、lambertellinはホストMoniliniafructigenaの生育を阻害するのみでなく、自身にも毒性を示すこと、さらにその毒性から逃れるためlambertella sp.ははlambertellinを積極的に分解、解毒している、その結果活性本体のlambertellinは痕跡量しか検出されないことが示唆された。
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