研究課題
(1)新たなサブコンジェニック系統作出と、その糖尿病判定による原因遺伝子の存在領域の絞り込み既に作出したコンジェニック系統から、さらに狭小化した第2番染色体SMXA-5マウス由来領域を持つサブコンジェニック系統を2種類作出した。さらに、遺伝子同定に適した系統の作出作業を継続している。作出したサブコンジェニック系統(6週齢、雄)を用いて、高脂肪食(30%ラード、20%カゼイン含有)を与えて10週間飼育した後、血糖値測定と耐糖能試験を行い、糖尿病発症の有無を判定した。その結果、SMXA-5マウスの第2番染色体のA/Jマウス由来領域の特定の5Mb領域に糖尿病遺伝子が存在することが明らかとなった。(2)絞り込んだ染色体領域内での糖尿病遺伝子の候補遺伝子の特定マウス・ゲノム・データベースを活用して、上記の5Mb領域内に存在する遺伝子から糖尿病に関与する可能性がある一つの遺伝子を抽出した。その遺伝子についてSMXA-5とSM/Jとの塩基配列を比較した結果、翻訳領域の塩基配列においてアミノ酸置換が起こる配列の違いは観察されていない。こ遺伝子の各組織でのmRNAレベルを糖尿病サブコンジェニック系統とSM/Jとの間で、比較検討している。
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J.Nutr.Sci.Vitaminol.
巻: 55 ページ: 257-263