研究課題
(1) 新たなサブコンジェニック系統作出と、その糖尿病判定による原因遺伝子の存在領域の絞り込み既に作出した糖尿病形質を発症するコンジェニック系統を元系統として、さらに狭小化(10~15遺伝子を含む)したSMXA-5由来の第2番染色体領域を持つサブコンジェニック系統の作出を進めた結果、1系統を作出することができた。現在、この系統の糖尿病形質の発症の有無を確定するために充分な数のマウスを確保するために、この系統の繁殖交配を進めている。充分な繁殖交配の後に、このサブコンジェニック系統(6週齢、雄)に高脂肪食(30%ラード、20%カゼイン含有)を与えて10週間飼育した後、血糖値測定と耐糖能試験を行い、糖尿病発症の有無を判定する。この系統が糖尿病形質を発症すれば、糖尿病遺伝子は10~15遺伝子までに絞り込まれ、同定が可能になると推定される。(2) 絞り込んだ染色体領域内での候補遺伝子の特定マウス・ゲノム・データベースを活用して、今までに限局した染色体領域内に存在する遺伝子から糖尿病に関与する可能性がある遺伝子群の抽出を継続して行った。現在までの解析の結果、限局した領域には糖尿病の発症に明らかに関係することがわかっている遺伝子は見出せない。このことは、標的にしている糖尿病遺伝子は新規のものである可能性が非常に高いことを示している。
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