研究課題/領域番号 |
21380128
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
内藤 靖彦 国立極地研究所, 名誉教授 (80017087)
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研究分担者 |
高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
渡辺 佑基 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (60531043)
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キーワード | 海洋生態系 / 動物行動学 / バイオロギング / 採餌計測 / 潜水行動 / ゾウアザラシ |
研究概要 |
平成21年度は以下準備と実験を行った。 1)本研究の中心課題となる採餌エベント計測について、計測方法の検証として行ったドイツとの南極ウェッデルアザラシ予備実験のとりまとめを行った。採餌エベント法は既に飼育個体ではその有用性を確かめているが、野生アザラシにおいては検証が行われていなかった。データのとりまめにより、海氷や氷山周辺の複雑な餌環境下においても方法的に問題ないことが確認された。予備実験の成果は既に南極科学研究委員会(SCAR)の生物シンポジウムにおいて発表し、そのプロシーディングスに投稿した。2)本研究においては、さらに採餌計測法を発展させるために、数日間の計測時間である加速度計を、計測パラメータを工夫することにより100日間使用可能とするように準備を行った。3)本実験は21年度2月にカリフォルニア・アニョノエボ海岸の繁殖修了後の雌キタゾウアザラシにおいてカリフォルニア大学サンタクルスの海洋研究所コスタ教授の協力の基に計画通り実施した。顎採餌計測計を4頭に、内1頭には顎と頭の信号強度比較のため頭にも計測計を装着した。さらに1頭には餌生物の特定のため画像ロガーを装着した。さらに潜水中の行動の詳細を検証する目的で遊泳速度、3軸加速度ロガーを2頭に装着した。さらに移動回遊経路の計測のため人工衛星トラッキングシステムをアメリカ側の協力により装着した。善4個体は順調に回遊行動を行っていることを確認した。
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