研究課題
平成22年度は以下の研究実験と成果の一部のとりまとめを行った。1)現場実験の2年度目として、前年度同様2月にカリフォルニア大学の協力を得て、アニョノエボ繁殖場において、繁殖期終了後の雌5頭に長期顎採餌計(Kami Kami logger、長期遊泳ストローク計5台、深海型動物装着カメラ1台、さらに回遊路特定のためのアルゴス衛星送信機5台(カリフォルニア大学実施)を装着した。その後5個体の順調な回遊が衛星情報で確認されている。2)初年度に装着し、今年度5月に回収された5台の長期採餌計の解析を行った。長期採餌記録計は予想通りにこのアザラシの中深層での採餌の記録を収録した。一部データの欠測があったものの、前個体が400-700mの層で数万回におよぶ採餌活動を行っていることが明らかになった。採餌信号は明らかに本種が中深層のカリフォルニア大学の協力を得てハダカイワシ類のような小型の餌をサクションにより大量に行っていることが明らかになった。結果は第4回国際バイオロギングシンポジウムにおいて発表した。
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Proceedings of an International Symposium. Into the Unknown, Researching Mysterious Deep-sea Animals
巻: (特集) ページ: 44-52
Polar Science
巻: 4(2) ページ: 309-316
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