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2010 年度 実績報告書

食の安全確保のためのフードシステムにおける生産・供給主体の行動経済学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21380133
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

金山 紀久  帯広畜産大学, 畜産学部, 理事 (00214445)

研究分担者 仙北谷 康  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (50243382)
耕野 拓一  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (20281876)
木田 克弥  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (70419216)
福田 晋  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40183925)
栗原 伸一  千葉大学, 園芸学部, 准教授 (80292671)
キーワード行動経済学 / 社会心理学 / 性格心理学 / 家畜衛生管理行動 / 2重プロセス理論 / リスク認知 / 直感型プロセス / 分析型プロセス
研究概要

平成22年度における行動経済学の研究では、社会心理学及び性格心理学との関連とその応用の可能性について検討を行った。社会心理学では人間の行動を科学的に統一的に理解する理論として、また性格心理学では個人の行動の特性を分類把握する理論として応用できる可能性を探った。
また、平成22年度における実態調査では、酪農生産における家畜衛生管理行動について、2重プロセス理論に基づいたアンケートを作成し調査を行った。2重プロセス理論とは、人の情報処理過程においては、分析型プロセスと直感型プロセスとがあり、それぞれの型で情報処理プロセスに違いがあるというものである。家畜衛生管理において、分析的プロセスを採用する農家では、リスク認知に対する理解が深く、より長期的な視点で管理行動がとられるものと推察された。具体的には、北海道の酪農地帯の町を選定し、酪農家にアンケート調査を行い、45戸の酪農家より回収が得られた。その結果、(1)分析型得点が高いほうがリスク認知や衛生管理基準順守程度が高い傾向がある、(2)直感型得点より分析型得点の高い農家のほうが体細胞数が少なくなる傾向がある、(3)衛生管理行動と畜産収入との関連は明確ではない、ことなどが明らかとなった。また、同様のアンケート調査を途上国であるベトナムにおいても実施したが、その結果の集計及び解析は現在作業を進めているところである。本アンケート調査は、調査年の状況が調査結果に反映される可能性があることから、パネルデータとして蓄積する必要があると認識している。
さらに、先進国の乳衛生管理の実態について、生乳の生産割当制を実施しているカナダについて、その制度的な内容の調査も実施した。

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公開日: 2012-07-19  

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