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2012 年度 実績報告書

共有資源管理の比較制度研究

研究課題

研究課題/領域番号 21380140
研究機関東京農業大学

研究代表者

岩本 純明  東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (40117479)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード共有資源 / 慣習 / 漁業権 / 入会権 / 水利権 / 村落共同体
研究概要

本年度は国内6カ所、海外1カ所で調査を実施した。概要は以下の通りである。
1.国内:①明石浦漁協、林崎漁協の漁業資源管理システムの実態と歴史的変容過程を継続調査した。漁協間の資源管理をめぐる軋轢とそれを調整する制度設計について多くの知見を得た。②釜石市管内漁協の震災被害実態とその復興問題を漁業資源管理制度との関連で調査した。③宮古島市における亜熱帯型農業と土地利用システムを検討することを目的に調査を実施した。以上のほか、連携研究者を中心に、④由利本荘市における町有林管理制度、⑤石垣市における沿岸漁業資源管理と環境保全、⑥宮城県石巻市・亘理町の漁業制度と震災復興との関連、などについて調査を実施した。
2.国外:トンガ王国で伝統的な土地利用システムと在来農業資源の利用システムについて調査した。主な知見は以下の4点である。①人口増加のもとで、伝統的な土地均等配分システムは機能しなくなっている。②農業的土地利用では伝統的なタロ・ヤム生産が依然として基本である。③近年、カボチャや熱帯果樹の輸出向け生産も展開し、トンガ農業の新しい展開をリードしている。④海外市場を対象とした農業生産の展開には、輸送システムの整備が必要であるほか、用途を拡大することに結びつく加工技術の開発が必要となる。なお、今回の訪問を受けて、ブレッドフルーツの加工開発をテーマとするプロジェクトを、東京農大とトンガ内のカウンターパートとの間で立ち上げたが、本科研研究の副次的成果であると評価している。。
最終年度であるため、これまでの研究成果のとりまとめに向けて努力した。また、この間調査に参加してもらった連携研究者とのディスカッションを個別に行い、成果の共有をはかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 杉原薫他編『歴史のなかの熱帯生存圏ー温帯パラダイムを超えてー』(講座生存基盤論第1巻) 、「日本の森林管理制度と林業技術」を分担執筆2012

    • 著者名/発表者名
      岩本純明
    • 総ページ数
      23ページ(pp.359-381)
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2014-07-24  

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