研究課題/領域番号 |
21380141
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研究機関 | 農林水産省農林水産政策研究所 |
研究代表者 |
吉井 邦恒 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (00356297)
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研究分担者 |
大山 達雄 政策研究大学院大学, その他の研究科, 教授 (30134323)
長谷部 正 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10125635)
勝又 健太郎 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (10356298)
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キーワード | 農業保険 / 地域インデックス保険 / 収入保険 / 農業リスク / リスク管理 |
研究概要 |
平成22年に実施した地域インデックス保険等の保険需要に関するアンケート調査結果を用いて、農業者のリスク意識と地域インデックス保険、作物単位収入保険、経営単位収入保険等の新たな農業保険に対する農業者の需要について、クロス集計等により分析を行い、その結果を成果報告書に取りまとめた。主な結果は、以下のとおりである。 ① 地域インデックス保険に対しては、近年、冷害等による大きな被害が発生していない中で、補償水準の引上げや掛金の引下げが可能であることから、回答者の6割が同保険への加入に関心を持っている。一方で、加入者の被害実態が考慮されずに保険金が支払われること等に対する懸念から、加入に関心を持たない者も多い。また、加入に関心を持つ者も、加入者の被害実態に即した補償を求めるため、現行の農業共済との同時加入を求めている。 ② 作物単位収入保険に対しては、水田作では、「収穫量と価格の両方ともに低下する大幅な収入減少への対応」や「毎年の収入変動を小さくするため」、回答者の6割程度が加入に関心を持っている。特に、米価等の低落基調の下で、価格と収穫量の両方の低下への対応が必要となっている様子が伺える。果樹では、いわゆる「豊作貧乏」対策として、かんきつの生産者の7割が収入保険への加入に関心を持っている。 ③ 経営単位収入保険に対しては、水田作3割弱、果樹でも35%の回答者しか加入に関心を持っていない。経営単位収入保険の特徴でもある「作物間の収入の相殺」が農業者にとっては魅力を感じない一番の理由になっている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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