研究概要 |
溜池を対象として,そのストックマネジメントに不可欠である機能診断手法の確立と劣化予測システムの開発を試みた。愛媛県の漏水のある3か所の溜池を調査対象とし,比抵抗電気探査と表面波探査を実施した。この2つの探査結果を有機的に結合させるために,自己組織化マップSOMを用いた。2つの探査結果に高水位時と低水位時における比抵抗値の変化率を加えることで,堤体内の土質を自動的かつ客観的に推定することができた。また,漏水対策として実施されたグラウト充填領域の推定に本手法を適用し,その出来形を評価した。さらに,モンテカルロフィルタにより地盤内の劣化箇所を予測する手法を提案した。
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