研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は硝酸イオン濃度と硝酸還元酵素(NR)遺伝子の発現量との相関を検証することである。供試作物にはコマツナを使用した。ハイパースペクトルイメージングシステムを構築し、葉面内各画素の近赤外線吸光スペクトルを測定した。検量線作成のために葉から葉片459サンプルを切り出し、各葉片サンプル全画素の平均吸光スペクトルを取得した。撮影後イオン分析器によって葉片サンプルの硝酸イオン濃度を測定した。中肋と葉身を区別して検量線を作成した結果、中肋と葉身共に評価データの実測値と推定値との相関係数が0. 91以上となった。この検量線を使用して葉面内硝酸濃度分布図を作成して硝酸高濃度部と低濃度部を特定し、同時に両濃度部のNR遺伝子発現量をRT-PCR法とアガロースゲル電気泳動法で測定した。その結果、硝酸濃度とNR遺伝子発現量の間に明確な相関は見られなかったが、葉内硝酸濃度上昇量が大きいとNR遺伝子発現量が大きくなる傾向が認められた。このことから硝酸濃度の上昇量はNR遺伝子の発現を誘導する要因の一つとして考えられることがわかった。
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